コーチング事例(Google活用事例)
今回は、実際にコーチングをして実績を上げた現役の先生の事例をご紹介します。
松本市立菅野中学校 前所麻里恵先生(教科:音楽)の事例
- コーチング期間 :(2021年9月〜2022年2月) 月に2回
- テーマ:音楽科の授業でのICT活用
- 背景 :2021年からのGIGAスクール構想下で、ひとり1台端末がいきなりスタート!
前所先生の課題
- そもそも、音楽という教科がら、ひとりで数百人の生徒を担当している。
- 配布物が多い。(その資料の作成・プリント・配布・回収)に多大な時間がかかる。
- 学校で同教科の教諭がいないため、端末活用の相談相手がいない。
コーチングご依頼のきっかけ
- たまたま、地元でGoogle認定教育者であり、音楽教育で地元に貢献されている、共通の知人※を介して。(私が教員経験があり、Google認定教育者(現:Google認定トレーナー)であることから、ご依頼をいただいた。
※ IDX長野株式会社代表 田隝加代子氏
前所先生のGoal
- 授業以外の作業の効率化
- 生徒自身が、楽しく、有効に端末を利用する。
- 生徒たちの学び合いの場としての工夫をする。
- デジタルならでは!の使い方の工夫をする。
- 自分(教員)自身も楽しんで使うことで、その有効性を、自校ばかりでなく、他校にも伝え、このGIGAスクール構想のICT教育を一過性のものにしない。
前所先生の実績
- 月に2回程度のコーチングで、まずは、課題の洗い出し。
- ありたい姿の明確化。
- スケジューリング。
- PDCAを回す。
など、を行った。通常のコーチングモデルにプラスして、Googleを活用することにおいては、他の自治体の導入事例などもお伝えしたが、もともと、好奇心と向上心が強い前所先生は、時間と共に、アイディアも膨らんで、満足の行くような結果を手にしたと伺っている。
具体的には、
Googleのツール(実は知られていないツールがたくさんある)の研究
授業での活用のための検証
生徒の様子の観察
生徒の学び合いとして、デジタルならではの活用方法の模索からの手応え。 - そして、自校だけでなく、地元の学校でも、モデルとして採用されるに至っている。
前所先生の声
今回、ご縁があって、定期的にコーチングを受けさせていただいた。単なるコーチではなく、
教員経験があるということ、Google認定教育者(現:Google認定トレーナー)である宮本さんとの
定期的なセッションでは、毎回気づきが多かった。GIGAスクールが始まった時は、「またさらに多忙に
なってしまう・・」というのが正直な感想であった。
しかし、実は、ICTをうまく活用することで、自分の仕事が効率化できただけでなく、アナログではできなかった、デジタルならではの活用法を見出し、デジタルならではの学び合いの場、音楽だからこそできる学びを多く発見でき、活用できるようになったことが、自分でも驚きであり喜びとなった。
ひとりで悶々とスタートした昨年が嘘のようである。
もし、今も、ICTが辛い・・・、そんな先生がいらしたら、宮本さんのセッションを受けてみることをお薦めしたい。